カミュ以外の4ブランドの特徴
「ヘネシー」…一番大きいブランド、コニャック市場の39％を占める。歴史は250年以上
「レミーマルタン」…ヘネシーの次に有名。若者向け
「マーテル」…1715年創立。最古のメーカー
「クルボアジェ」…サントリーの子会社「ビーム サントリー」が持つブランド。ナポレオン三世が愛したコニャックとして知られている

他のブランドが有名になるにつれ、他者を買収し拡大していったのに対し、カミュは現在も家族経営を貫く珍しいブランドです。ですが「高級」というイメージの強いブランデーを、より多くの人に楽しんでもらえるように数々の工夫を行っています。現在もトップブランドとしての地位を守り続けていることが特徴です。 カミュが行った販促の1つは、免税店向けの販売の強化です。 カミュが実際に現在の日本で高い知名度を誇っている理由は、日本人が海外旅行先の免税店で、カミュのブランドを買ってきたという過去があるためです。カミュは「日本人でも気軽に手に取りやすいきっかけになっているブランデー」として認知度が高くなっています。 カミュは他にも、ブランデーを詰めるボトルにもこだわっています。高級グラスメーカーとして知名度の高いバカラの「クリスタルボトル」があります。 また、本の形をした「ブックシリーズ（「リモージュ焼き」とも呼ばれる）」も高い人気を誇っています。 カミュは伝統を重視するスタイルから「コニャックの名門」と呼ばれるているのです。しかし、伝統を守りつつ斬新なアイデアも取り入れるスタイルは、家族経営を続けているからこそできることといえます。