ルビーの基礎知識

語源...ラテン語で赤を意味する『ルべウス』にある。旧約聖書にも登場し、紀元１世紀のギリシャ時代には『燃える石炭』と呼ばれ、ダイヤモンドに先んじて、人々を魅了する石であった。

ルビーは、コンランダムに属しているが、対象的なブルーサファイアも、同じコンランダムに属しており、鉱物学的にいうと兄弟であるといえる。不純物が非常に少ない純粋なコンランダムは無色透明で、しかも高い屈折率により強い輝きを示すが(無色サファイア)、宝石用途として用いられることは殆どない。

しかし、わずか１％程の微量のクロムを不純物として含むことにより、ルビーになる。この微量ば不純物の量が微妙で、これが0.1％となるとピンクになり、ルビーには届かずピンクサファイアと鑑別される。赤色に輝くコンランダムのみが、ルビーと呼ばれる。